ボク達は、コンテンツ制作をするときに、クラウドソーシングを利用してWEBライターによく発注しています。
最近では、コンテンツマーケティングの流行もあって、コンテンツ制作の仕事がたくさんあるせいか、クラウドソーシングには大勢のWEBライターが登録しています。
でも、実際に使ってみると分かるのですが、クラウドソーシングに登録しているWEBライターのほとんどは、スキルが(非常に!)低いです。
もちろん中には優秀な人もいます。でも、優秀な人は全体の2割もいないんじゃないでしょうか。
いい仕事をするには、優秀なWEBライターと一緒に仕事をすることが必要ですが、いったいどうすればいいのでしょうか。
実は、これまでクラウンドソーシングを使ってきて、どうやったら優秀なWEBライターを見付けることができるのかが分かってきました。そこで今回はその方法についてまとめてみたいと思います。
それではいきます!
ライターのスキルは応募がきた瞬間にだいたい分かる
クラウドソーシングでは、こんな以下のような感じで仕事が進んでいきますが、ごく初期の段階で、応募してきたライターのスキルが分かります。
- 仕事内容を記載してライターを募集する
- ライターから応募・提案がくる
- ライターの過去の実績について質問するなどして何回かやり取りする
- 発注するライターを決定
- プロジェクトスタート
実は、ライターからの応募・提案を見た瞬間に、「これはねーだろ。」と思う時があります。そもそも、「仕事の内容見てないだろ・・・。」というレベルの応募がたくさんきます。
たぶん、コピペしていろんな仕事に大量に応募しているのだと思いますが、こちらの条件に全く答えていない場合があるのでお断りコースです。
あと、過去の実績として、残念な文章を送ってくる人もいます。
「何か書いてあるけど何も言ってないぞ。」という文章を送ってくるのです。ロジカルな文章展開を期待できないので、こんな方もお断りコースです。
優秀なWEBライターの条件とは?
それでは、優秀なWEBライターとはどんな方でしょう?
ボクなりの基準をあげてみます。
納期を守る
なんといってもこれ一番大事ですよね。ライターにとってはボク達がクライアントですが、ボク達にもクライアントがいます。ボク達の仕事は、クライアントと約束したスケジュールに合わせて仕事を進めているので、ライターにも納期を守ってもらわないと困ります。マジ困ります。過去には、納期を守るどころか途中で放り出して逃げちゃった人がいましたが、あれ最悪です。
正しい日本語を書くことができる
「正しい日本語を書くなんて、何を当たり前なことを」と思うかもしれないけど、それができないライターがほとんどです。ホントです。
たとえば、日本語を間違う例としてよくあるのが「たり」の誤用。これは非常に多いです。これまで何人のライターに指摘してきたことか・・・。
20年の経歴を持つライターが間違ってたので指摘したこともあります。これまで誰にも指摘されたこと無かったんですかね・・・。
「行ったり来たり」とか「踏んだり蹴ったり」のように、「たり」は二回繰り返すのが正しい使い方です。
(誤) 週末は、本を読んだり、買い物に行って過ごしました。
(正) 週末は、本を読んだり、買い物に行ったりして過ごしました。
分かりやすい文章を書くことができる
WEBサイトは何かを調べようとして訪問する人がほとんどです。なので情報を素早く分かりやすく伝える必要がります。極端に言っちゃえば、ハラハラさせたり、ドキドキさせたりする必要はありません。
そのためWEBライターは特に、分かりやすい文章を書くスキルが要求されます。この点で、雑誌ライターなどに求められるスキルとは若干異なると思います。
仕事が速い
発注側の意見ですけど、仕事が速いことも優秀なWEBライターに求められる条件だと思います。
精神的に落ち着いている
最後に加えたいのが、精神的に落ち着いていること。
なぜかと言えば、精神的に落ち着いている人は、安定的に仕事をこなすことができるからです。その時の気分によって、原稿の質が変わったり、納期が遅れたりすると発注側として計算が立ちません。
優秀なWEBライターを見付けるには
では、クラウドソーシングを使って、数少ない優秀なWEBライターを見付けるにはどうすればよいでしょうか?
先ずは応募をたくさん集める
それには先ず、優秀なWEBライターに応募してもらわないといけません。そのためには、発注側がキチンとした発注をすることです。
クラウドソーシングでは、仕事の内容を記載して募集をかけます。そのときに、できるだけライターが、仕事の内容をイメージしやすくなるような説明をいれます。
優秀なライターは忙しいですから、仕事を選ぶことができます。発注金額や納期、仕事内容を考慮して仕事を受けたり、受けなかったりを判断しています。判断基準のなかには、相手が信用できるかどうかもあるでしょう。
つまり、発注時点からキチンとした対応をすることで、ライターにとって信用されるクライアントを目指すのです。
予め、仕事に関するできるだけ多くの情報を正直に開示しておくことが大事です。例えば、ボク達がクラウドソーシングで仕事を発注する時の説明文の一例です。
発注説明文の例
■仕事の概要
子育てシーンの中での悩みや、困ったことなどをテーマにあげ、子育てグッズを使ってそれらを解決する記事の作成をお願いします。想定しているシーンや、紹介したい子育てグッズについては打ち合わせ時にお伝えします。
■ あるとよい経験・スキル
子育ての経験
WEBマーケティングの知識
論理的思考力
■ ライティング内容
ターゲット:3歳の子供がいる共働き30代女性です。
ターゲットの日常風景や、その中で感じる子育てに関する「悩み」について触れ、子育てグッズを利用することでその悩みが意外と簡単に解決してしまうことについて書いて下さい。説明的な文章よりも、臨場感やリズム感のある文章を書ける方にお願いしたいと思っています。
■スケジュール
**月**日 初稿提出
**月**日 修正
**月**日 クライアント提出
■ 納品形式
Wordファイル
■ 記事納品のながれ
下記の流れに沿ってライティングをお願いしております。
1.【弊社】資料お渡し、説明
2.【ライター様】構成案(コンテンツ概要)作成
3.【弊社】構成案チェック
4.【ライター様】構成案がOKであれば、ライティングお願いします。
5.【弊社】原稿チェック
6.【ライター様】修正(最大2回まで修正をお願いしております。)
■発注金額
1記事あたり**文字程度 記事当たり**円
■ 応募する際に記入する事項
・過去の執筆経験
・ポートフォリオ
これくらいの説明をいれておくと、仕事を公開して1日くらいで応募がたくさんきます。応募が多ければ優秀なWEBライターと出会える可能性も高くなります。
質問をしながら優秀なライターを見付ける
たくさんのライターが応募してきたら、選定を始めます。
色んなライターが色々と売り込んできますが、8割くらいは、ひどい内容です・・・。
コピペ応募とか、過去実績がヤバイ人などを除いてざっくり仕分けして、残りった人に何回か質問をしていきます。質問は、主に過去の実績を聞くことが多いです。どんな内容が得意かとか、主婦向けのコンテンツを書いたことはあるかとか。
中には普通のやり取りができない人がいるので、そんな人は外します。
あとは、過去実績も判断材料になります。過去実績でみるポイントは、以下の3つです。
正しい日本を書いているかどうか
分かりやすい文章を書いているかどうか
文章展開は論理的かどうか
ライターとしての経験は多い方がいいですが、ボクの場合あまり重視しません。経験が全くない人を判断するのは難しいですが、過去に書いた原稿や質問に対する回答などでどれくらいのスキルがあるのかは大体わかります。
最終的には発注してみるしかないです・・・。
大勢の応募者の中から優秀だと思う人を選びますが、それでも最終的には一緒に仕事をしてみないと、どれくらいのスキルなのか分からないです。
最近は選び方も上手になってきたので、ほとんどないですが、過去に大丈夫だろうと思って選んだ人がイマイチの原稿を出してきたこともあります。
そんなライターの場合、修正をかけてもよくなる可能性は低いので、自分で直すことになります。
でも、優秀なWEBライターを見付けようと思ったら、それくらいの覚悟でやった方がいいですね。信頼関係を築くことができれば一度だけでなく、何度も仕事をお願いできるようになるのですから。