OOK82_gurafuwoyubisasu20131223

フォーナウはデータ分析をベースにしたWEBコンサルティング会社です。このような仕事をしていると色々な会社が抱えている様々な問題に出くわしますが、時々相談されるのが、「サイト改修でやりたい事は色々あるけれど、どこから手を付ければ分からない。分析で優先順位って決められない?」というもの。

そうなんです。自社のWEBサイトの課題をよく理解しているWEB担当者でも、いざ改修をするとなるとどこから手を付けていいのか迷ってしまう事がよくあるんですね。そんな時に役立つWEBサイト改修の優先順位を決めることができるアクセスログ解析があります。

アクセスログ解析がWEBサイト担当者の悩みを解決する?

WEBサイトの改修を行う際、担当者は限られたコストを有効に活用してリニューアルを行うことが求められます。WEBサイト改修プランは、サイトの目的達成の為に有効な順に行う必要がありますが、その優先順位付けで迷うのです。

更に、会社というのはいくつもの地雷が埋まっているものです。

何を意思決定するにせよ部門間の利害関係やら、メンツやら、全然本質的でない問題が突然絡んでくる場合があります。こうなったら最悪です。ちょっとリニューアルするだけのハズだったのに、「うちの部門はこんなプランは受け入れられない」とか「そんな話、俺は聞いてない」とすったもんだを繰り返し、挙句の果てに「リニューアルは中止となりました。」なんてことにもつながります。

こんな背景があるのか、「アクセスログ析でサイトリニューアルの優先順位って決められない?」と相談してくるWEB担当者は大体困っていることが多いのです。社内の色々な部署から出てきた意見を調整するのが大変だから、分析結果をベースにしてなんとか客観的に意見をまとめたい。そういう希望が多くなるのです。

そんな悩めるWEB担当者の救世主となるアクセスログ分析があるのでしょうか?
あります。あります。しかも、割とシンプルな方法です。

WEBサイトリニューアルの優先順位を決める時に役立つ「入口ページの分析」

WEBサイトを改修する際、優先して改善すべきページを把握するのに、役に立つのが「ランディングページの分析」です。

ここでいうランディングページとはタテにぞろぞろと長く商品説明がある専用ランディングページのことではなく、外部からの入口となったページのことを指しています。そのページを分析するので「入口ページの分析」とも言います。

ランディングページの分析ではページごとのセッション数と直帰率を並べて確認します。そうすると、入口ページとなる機会が多いのに直帰率が高いページを見つかるはずです。そこが優先的に改善すべきページです。

例えば下のグラフの場合、セッション数が多く、直帰率が高いB、もしくはCあたりも優先的に改善すべき対象となります。

20151127-02

このように「ランディングページの分析」セッション数、直帰率の確認をすることで大まかに改善の方向性を絞ることができます。

施策に落とすのに必要なのは定性的判断

ただ「ランディングページの分析」を行っただけでは、WEBサイト改修の方向性を絞っただけにすぎません。

最終的な改修プランの決定には、

  • ランディングページの分析による方向性の確認
  • 対象ページの課題(直帰率)を改善する為の施策立案
  • 各施策の評価
  • 実行プランの決定
  • を順に行う必要があります。

    つまり、課題を解決する施策を立案し、それぞれの施策を評価し、評価結果に従って最終的に実行すべきプランを決定するのです。

  • コスト
  • 改修による改善効果
  • 達成の難易度
  • 即効性
  • 施策の評価はこれらの指標で行ってみましょう。

    コストはそれぞれの外注費用を比較すればよいし、改善効果はシミュレーション結果を元に比較すればいいのですが、達成の難易度と即効性の評価は定性的な判断を行う事が必要になります。評価結果は、標準化して足し上げてもいいですし、考え方に応じて重みづけを行ってもいいです。この時、定性的判断や重みづけに納得感が無いと社内のすったもんだが再燃することにもつながりかねないので注意です。