依然と続く日本におけるEC市場の拡大傾向
いつ頃のことだか、どこで買ったのかもう忘れてますが、ボクが初めてインターネットで買い物をしたのはCDでした。別に欲しくなかったけどこれも経験だと無理矢理買ったエリッククラプトンのCD。
まだテレホーダイとかISDNとか使ってる時代でした。23:00になるとテレホタイムでつながりにくくなるのを我慢して、「ガーガービコーンビコーン」とうるさいくせになかなかつながらないのを我慢して、インターネットにつなげていた頃のこと。
あれから随分経ちました。あの時には想像も出来ない位、大規模な売り上げをあげるサイトも出てきて、アマゾンが注文から1時間で商品を届けるサービスを始めたり、日本にもECがすっかり根付いたと思います。
誰もがおっかなびっくりだったECサイト黎明期とは変わって、マーケティング側にもかなりノウハウや実績が溜まり、色んなんことがこなれてきました。そんな状況ではありますが、ここ最近でも、ECサイトを新たに立ち上げる案件がまだまだたくさんあったりして、EC市場は拡大傾向にあると実感してます。
実際の数値を経済産業省「電子商取引に関する市場調査」から引用してみますと・・・
平成26 年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、12.8 兆円(前年比14.6%増)まで拡大しています。また、平成26 年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は、狭義※1BtoB-EC は196 兆円(前年比5.0%増)に、広義※1BtoB-EC は280 兆円(前年比4.0%増)に拡大しています。
また、EC 化率※2 は、BtoC-EC で4.37%(前年比0.52 ポイント増)、狭義BtoB-ECで18.3%(前年比0.4 ポイント増)、広義BtoB-EC で26.5%(前年比0.6 ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しています。
た。
(出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」)
ECサイトの立ち上げ時にやるべきこととその手順
ということで、今日はこれからまだまだ増加するであろうECサイトの立ち上げ時にやるべきことの話です。これからECサイトの立ち上げを予定している方にとっては、とってもお役立ち情報でございます。
先ず、このブログで何度も触れていることですが、ECサイトの運用でやるべきことは以下の3つにまとめられるのです。
- 集客:サイトにお客さんを呼ぶ
- 接客:サイトに来たお客さんに買ってもらう
- リピート化:一回買ってくれたお客さんに再度買ってもらう
んで、ECサイトの立ち上げとは、この3つの中で言うと「接客」を「設計」し、「実践」すること。マーケティングでは何でもそうですが、この「設計」というやつがとっても大事。あくまでも「顧客視点」で、そして「ロジカル」に考えることが重要です。
立上げ時にやるべきことですが、以下の通り。
販売戦略立案
- 商品特徴整理(ナショナルブランド、オリジナル商品、ニッチ商品、商品数など)
- 競合調査(競合商品の品質、価格)
- USPの設定
- プロモーションプランニング
店舗づくり
- 店舗のウリ定義
- 店舗コンセプト定義
- 店舗名及びキャッチコピー
運用オペレーションの構築
- 決済方法について
- 在庫管理について
- 配送業務について
- 基幹システムとの連携
- セキュリティ管理
- 効果検証方法
この中で最も優先して取り組まなくてはならないのが「販売戦略の立案」。
なぜなら、商品の特徴によりプロモーション方法やサイトデザインまでも変わってくるからです。
先ずは取り扱う商品についてしっかりと分析し、競合調査を行い、販売戦略を構築する必要があります。
また、店舗づくりのポイントは、このショップではどんな商品を取り扱っていて、どんなサービスがウリなのか一瞬で分かるようにすること。店構えと、取り扱っている商品がマッチしていることが重要。高級フレンチレストランで「ヘイ!らっしゃい」と接客されても違和感あるでしょ?
小規模なECサイトを立ち上げる場合は、運用オペレーションはさほど重要ではないかも知れませんが、ECサイトもある程度の規模になると、単に受注受付機能だけではなく、会計管理機能も必要となってきます。この様な場合、立上げ時に社内のシステムとどのように繋ぐのかを予め設計しなくてはなりません。
ちょっとざっくりとした話になりましたが、やるべき順番は販売戦略立案→店舗づくり→運用オペレーションの構築の順です。
これらの接客の設計が終わったら、次は集客方法を設計することになります。その話はまた今度っ!