ネットショップがブログを書いてお客さんを集めて、売上がアップしたという話を聞いたことがあるかと思います。しかし、頑張ってブログを書いているのに効果がでていないネットショップもたくさんあるようです。

その違いはどこにあるのでしょうか。

実は、ブログ運営に成功しているネットショップが共通してやっていることや、外せないポイントがあるのです。そこで、今回はネットショップがブログ運営を成功させる方法についてまとめてみます。

それではいきます!

ネットショップがブログ運営を始めるべき3つの大きな理由

ネットショップのブログ運営が軌道にのると以下のような効果があります。

  • 「ショップにお客さんが集まる」
  • 「商品・サービスが売れる」
  • 「その効果が持続する」
  • いいことづくめのブログですが、それぞれの効果について説明します。

    ショップへの集客につながる

    ネットショップが商品やサービスに関するブログを書き始めてしばらくすると、GoogleやYahoo!などの検索サイト経由でブログに訪問する人たちが増えてきます。

    既に商品やサービスに興味や関心があって情報を検索している人たちが訪問してくれます。もしかしたら具体的に購入を検討している人かもしれません。

    ブログは、検索サイトから見込み顧客を連れてきてくれるのです。

    訪問者の購買意欲を高める

    ブログは、ターゲットのニーズに合わせて様々な商品訴求をすることができます。色々なニーズに合わせて、使い方や選び方を提案できるので、その結果ターゲットの購買意欲をより高めることができます。

    たとえばスマホショップのブログで以下のような記事を書けば、ターゲットの個別のニーズに合わせて商品を紹介することができます。その結果、購買意欲が高まります。

  • 営業スタッフ向けスマホ活用術
  • 料理好きに贈るスマホの正しい使い方
  • 中学生のお子さんに持たせるのにオススメのスマホベスト5
  • 効果が継続する

    ネットショップへの集客手段としてWEB広告もありますが、広告は掲載期間が終了すれば集客効果がなくなってしまいます。

    一方、ブログは記事に書かれている内容に興味をもつ人がいる限り、GoogleやYahoo!で検索されるので継続的に集客することができます。

    ネットショップがブログ運営を成功させる3つのノウハウ

    ここからは、ブログ運営を成功させるノウハウについて説明します。「ブログを何を使って始めるか」、「ブログには何を書くか」、「どうやって運用するのか」が重要になるので、それぞれについて詳しくみていきましょう。

    ブログはWordPressで始めよう

    何を使ってブログを始めるか(書くか)と聞かれると、アメブロなどの無料ブログを想像する人が多いかもしれません。しかし、ネットショップがブログを運営するのであれば、WordPressを使うことを強くお勧めします。

    なぜWordPressで始めた方がいいのか理由を説明しますね。

    Googleも認めるSEO効果

    WordPressの一番の強みはSEOへの対応力と言えます。

    この点については、元Googleのサーチクオリティチームのトップだったマット・カッツ氏が過去に認めています。WordPressは自動的にGoogleが推奨するSEO対策に対応することができるのです。

    プラグインによる拡張性

    WordPressをお勧めする理由は、その簡単さとカスタマイズ性にあります。

    WordPressには、初期設定で含まれていない機能を、簡単に追加できるようにしたプラグインと呼ばれるものが豊富に用意されています。

    例えば、お問い合わせページの導入をしたり、サイトの表示画像を一定間隔で切り替えたり、ソーシャルメディアへの共有ボタンを追加したり、といったことがプラグインを導入するだけで実現できるのです。

    無料ブログをオススメしない理由

    ここでは、なぜ無料ブログをオススメしないかについて説明します。

    まず、無料ブログは広告が掲載されてしまいます。自社ブログに顧客を集めても、広告経由で他社サイトに流出してしまったら、努力が無駄になってしまいます。さらに、ブログの横に掲載される広告は自社のブランド価値を低下させてしまうおそれもあります。

    また、無料ブログはブログ運営会社のコントロール下にあります。苦労して運営してきたブログが、ブログ運営会社の都合で突然停止されてしまう可能性もあるのです。加えて、自社のブログが人気のブログに育ったとしても、サイトの順位づけをする時、Googleにブログ運営会社のサイトの一部として評価されてしまいます。せっかく運営しているブログなのに、自社の資産とならないのです。

    集客に直結するブログの書き方

    WordPressを使ってSEO対策をした場合も、ブログの内容が良くなければ検索上位には表示されません。ここではブログの書き方について説明します。

    ブログのテーマ・書く内容をどう決める?

    ブログを始めると最初にぶつかるのが何について書くのかということです。これには事前準備が大切です。

    実際にブログを書き始める前に、「ターゲットニーズ」と「ターゲットが検索するキーワード」をはっきりと定義すると、何を書けばいいのか分かってきます。

    「ターゲットはどんなキーワードで検索するのか?」「そのキーワードには十分な検索ボリュームがあるのか?」「そのキーワードで検索したターゲットは何について知りたいのか?」まずこのことを想定し、書くテーマを設定してみましょう。

    SEOに効くタイトルの付け方

    ブログを使って集客するには、SEO対策が必要ですが、このときタイトルの付け方にもノウハウがあります。

    記事作成時に決めたキーワードをタイトルのなるべく前の方に配置します。複合キーワードの場合は順番も保持し、それぞれを近くに配置すると効果的です。

    「ダイエットサプリメント+副作用」というキーワードを設定したなら、「副作用ゼロ!安全なダイエットサプリメント!」ではなく、「ダイエットサプリメントの副作用とは?〜安全なサプリの選び方」のように近くに配置した方がよいです。

    タイトルは全文表示できる32文字以内にします。どうしても溢(あふ)れてしまう場合は、キーワード以外の言葉を後ろにもっていきましょう。

    また、難解な言葉や表現は避け、読むとどんなメリットがあるかを明快に示し、クリックする動機を明確にする必要があります。

    読者を離脱させない為に書き出しに最新の注意を

    Webブログが書籍と大きく違うのは、無料だということ、すぐに別の情報にアクセスできるということです。

    そのため、ちょっとでも意に沿わない内容であれば、読者はすぐに離脱してしまいます。書き出しで「この記事面白そうだな」とか「自分の役に立ちそうだな」と思わせることが大切です。

    冒頭で「あなたの悩みは〇〇ではありませんか?」「この記事にはタイトルのとおり、あなたの期待することが書いてあります」「読むとこんな風に役に立ちます」ということをしっかりと伝えましょう。

    集客を売上につなげる動線の確保

    ブログで集めた人達を売上に結びつけるためには、ネットショップに誘導する必要があります。しかし、あまりに宣伝色が強いと、読者は離脱してしまう場合があります。別の記事に誘導し、ブログ内を回遊させることで、徐々に興味を持ってもらうことも重要です。

    組織としてのブログ運営体制

    ブログ運営を成功させる最後のポイントは、社内の体制づくりです。

    ここがしっかりしていないと、ひとつふたつは良い記事が作れても、継続しなくなってしまいます。

    ブログ運営体制の例

    ネットショップの規模によって組織の体制は異なりますが、ここでは、一般的な体制をご紹介します。ブログを運営する場合には下記の役割が必要になります。

  • システム:WordPressで自社ブログを管理
  • 企画:ブログ記事の企画・選定
  • 執筆:取材と執筆活動
  • デザイン:写真やロゴの配置
  • 編集:記事の品質管理
  • 効果測定:ブログ効果を評価
  • ディレクター:全体の管理
  • 多くのネットショップでは、一人が複数の役割をカバーしているのが現実かと思います。その場合でも、社内にノウハウが蓄積できるように、役割を意識することは重要です。

    外注の検討

    多くの企業がブログ運営に関して外注を利用していて、ほとんどの役割を外注先にやってもらうことが可能です。プロに任せるのは手っ取り早いですが、その分コストもかかります。

    どこまで自分たちで担当し、どの部分を外注するのか、自社の人材を洗い出した上で検討する必要があります。また、外注する場合も、自社にノウハウを蓄積できる仕組みを用意することが重要です。

    ネットショップがブログ運営に失敗する理由

    今までネットショップの成功ノウハウを説明しましたが、ここでは失敗してしまう原因をご紹介します。同じ道を歩まないように注意してくださいね。

    社内での理解の欠如

    ブログ運営を失敗する最も多い原因として、社内理解の欠如があげられます。ブログ運営は、その効果を実感するまでにある程度時間がかかります。ブログの効果に関して理解が得られないと、継続することはなかなかできません。

    担当者の負担が大きくなりすぎる

    システム管理、記事の企画・取材・執筆・編集、効果測定など、ブログ担当者の業務は多岐に渡ります。また、自社商品はもちろん、営業・企画・広報・マーケティングなど多様な知識が求められます。担当者への負担が大きくなりすぎ、退職してしまったケースもあります。

    効果が出るまで待てない

    ブログ集客の効果はすぐには実感できません。効果はだんだんと出てくるというよりも、最初はほとんど効果がなく半年くらい経つといきなり出てくるイメージです。ある程度の質の高い記事が溜まってはじめて効果を発揮し始めるのです。もう少し頑張れば成果が出るというのに、打ち切りになってしまうこともあるのです。

    まとめ

    今回はネットショップがブログ運営を成功させる方法をご紹介しました。

    特に重要なポイントは下記になります。

  • WordPressを利用することで、担当者の負担を減らし、十分なSEO効果を狙う。
  • ブログ記事は、「ターゲットニーズ」と「ターゲットが検索するキーワード」をはっきりと定義してから書き始める。
  • 運営体制をしっかりと確立し、社内にノウハウを蓄積する。