SEOという言葉は聞いたことがあっても、よく分からないとか、本当に効果があるのか疑問とか、とっつきにくいという理由で、実際に取り組んでいるネットショップは大手のショップに限られているような気がしています。
SEOは奥が深く、専門知識が必要なため、社内スタッフだけで完璧なSEOを実施するのは難しいかと思いますが、大事なところだけであれば、初心者でも十分に対策することができます。
そこで今回は、SEOの重要なポイントに絞って、基本から具体策までご紹介します。
それでは、いきます!
目次
1 SEOとは
1-1 Googleの推奨するSEO対策
1-2 SEOのトレンドはコンテンツSEO
3 ネットショップのSEOの具体策
3-1 ネットショップのコンテンツSEO
3-2 既存コンテンツのSEO対策
5 まとめ
SEOとは
SEOとは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)を意味し、検索サイトにおける検索結果で、自社サイトが上位表示されるように対策することです。ネットショップの場合SEOを行うことにより、検索サイトからの集客を強化して、売上アップを目指すことができます。
Googleの推奨するSEO対策
SEOで対象とする検索エンジンは、ほとんどの場合Googleを指します。検索サイトはYahoo!もよく使われていますが、現在Yahoo!はGoogleの仕組みを利用しています。マイクロソフトの開発したBing(ビング)もありますが、利用シェアが低いので考慮しなくてもよさそうです。そのためSEOと言えば、Googleのことだけを考えておけばいいのです。
SEO対策を行う時にGoogleが何を望んでいるのかを考慮することはとても有効です。実は、Googleは「Googleと相性の良いサイトを作成する方法」を公開しています。Googleと相性の良いサイトには、検索結果が上位表示されやすくなるという利点があります。
Googleと相性の良いサイト(ページ)とは、以下のようなものです。
ユーザーが探している情報を提供しているサイト(ページ)
「Googleと相性の良いサイトを作成する方法」の一つは、「ユーザーが探している情報を提供する」ことです。
Googleも営利を追求する企業なので、広告収入などを増やしていかなくてはなりません。そのために多くの人に利用されるサービスになる必要がありますが、Googleは検索ユーザーにとって「役に立つ情報を提供する」ことで、利用者を増やそうとしてます。
他のサイトからリンクが貼られているサイト(ページ)
二つ目は、「他のサイトからリンクが貼られるようにする」ことです。他サイトからのリンクは、それだけ支持されているということなので、サイトの評価を高めることになります。
ユーザーがコンテンツにたどり着きやすいサイト
三つ目は、「ユーザーがコンテンツにたどり着きやすいサイト」です。サイトの構造が分かりやすく、ユーザーが知りたい情報に簡単にたどり着けるサイトはGoogleとの相性がよいといえます。
SEOのトレンドはコンテンツSEO
一昔前のSEO対策と言えば、リンクを買ったり、キーワードを羅列したりといったものがありました。しかし、現在はGoogleの検索エンジンが高い精度でサイトの価値を判断できるため、小手先のテクニックは通用しません。むしろ、Googleを意図的に騙そうとするSEOにはペナルティが課されます。
最近のSEO対策はユーザーにとって役に立つコンテンツを作る、コンテンツSEOが主流となっています。
コンテンツSEOに取り組む手順
コンテンツSEOに取り組むには以下の手順(STEP1~STEP3)を踏んでください。
STEP1 ターゲットニーズの明確化
コンテンツSEOに取り組むとき、まず最初にやることはWEBサイトユーザーニーズの明確化です。ユーザーはどんな人なのか、その人はどのようなニーズ(知りたいこと、悩んでいること)をもって検索しているのかについて考えるのです。可能であればユーザーインタビューをしてみると一番いいと思います。
STEP2 キーワードの選定
ターゲットニーズを明確にした後は、ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出します。
上位掲載が難しい単独ワードではなく、複合ワードを検討します。関連キーワード取得ツールなどを使えば、機械的に多数のキーワード候補を取得できるので参考になります。
キーワード候補を洗い出した後は、Googleが提供するキーワードプランナーを使って、キーワードを評価します。検索ボリュームが多いキーワードをいくつか選び、実際に検索してみます。上位に表示されているページの内容が、ショップで取り扱う商品に近いものであれば、そのキーワードを選びましょう。
STEP3 SEOを考慮してコンテンツ作成
キーワードを選定した後は、そのキーワードで上位表示されるようにコンテンツを作ります。
ここが一番難しいところです。基本的には、ユーザーにとって役に立つコンテンツを作ることです。ポイントは二つです。知りたい情報が全て網羅されていること。そして、読みやすいことです。
ネットショップのSEOの具体策
ここからは、ネットショップのコンテンツSEOではどのようなコンテンツを追加すればよいのか、また、SEO対策として既存コンテンツをどのように修正すればよいのかについて具体的にご紹介します。
ネットショップのコンテンツSEOで追加するとよいコンテンツ
ネットショップのコンテンツSEOで追加するとよいコンテンツをふたつご紹介します。
ユーザーの疑問に答えるコンテンツ
ネットショップのコンテンツSEOでは、商品の使用シーンや選び方を紹介するページはオススメです。
例えばテーブルクロスを販売しているネットショップの場合、「テーブルクロスの選び方」や、「テーブルコーディネート例を紹介するコンテンツ」などになります。
スタッフブログ
ネットショップのコンテンツSEOとして、集客を目的としたスタッフブログもオススメします。
ネットショップのブログ運営については以下の記事でも詳しく紹介しています。
【関連記事】ネットショップのブログ運営を成功させる方法
ブログ運営に成功しているネットショップが共通してやっていることや、外せないポイントについて分かりやすく説明しています。
既存コンテンツのSEO対策
商品ページもSEOを意識して作り込むことで、検索サイトからの流入量を増やすことができます。
商品ページもタイトルにこだわる
商品ページのタイトルは、ターゲットニーズとキーワードを意識してつけます。重要なキーワードはなるべく前方に配置します。ブランド商品であれば商品やブランド名を、知名度がなければ一般的な製品名を、先頭に置きます。色などの情報、型番や品番があれば、タイトルに含めましょう。ターゲットのニーズと検索キーワードを想像して、32文字以内にわかりやすくまとめます。
商品説明の充実
商品説明はなるべくオリジナルの文章で作るようにしましょう。家電などのメーカーサイトから本文をコピペした場合、コンテンツ価値がほとんどないとGoogleに判断されてしまいます。また、SEOでは情報を充実させることが重要なので、使用後の感想など、購入者の意見を掲載するのもよいでしょう。
ソーシャルメディアに対応
ワンクリックでソーシャルメディアにシェアできるボタンを設置することで、口コミによる拡散が期待できます。ソーシャルメディアでのシェアも外部リンクになるので、SEOにも効果があります。
重複コンテンツへの対処
同じページがいくつもあるとユーザーを混乱させるため、Googleはページの評価を下げます。これは、色やサイズ違い商品を別々のページで掲載していても、重複コンテンツとして判断されてしまう場合があります。写真だけの違いや、文章がほとんど同じになる時は特に注意して、なるべく一つのページで掲載しましょう。
内部リンクの適正化
外部サイトからのみならず、自社サイト内の内部リンクも一定の SEO効果があります。商品ページとトップページなどを適切にリンクさせましょう。リンクテキストはキーワードを意識することでより効果的にSEO対策ができます。
例えば出産のお祝い品を取り扱うECサイトの場合、「詳しくはこちら」ではなく、「出産祝いギフト特設コーナー」というテキストリンクにしましょう。
ネットショップのSEOの注意点
悪質なSEO業者の中には、大量の悪質リンクを使ったり、クローキング(検索エンジンとユーザーに異なるページを表示する手法)を使ったりして、Googleを騙して検索順位を上げようとする場合があります。
これらの手法で一時的に順位が上がる場合もありますが、すぐにペナルティを課され、順位を大きく落としてしまいます。
継続して成果のでるネットショップを作るためにも、SEOは小手先の対策ではなく、正攻法で取り組んでください。SEOを業者に依頼する場合は、悪質な対策をしないようにしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
ネットショップ(ECサイト)は、TOPページ、カテゴリーページ、商品ページには、情報を網羅的にいれることが難しいので、SEO対策がしづらいという意見もあります。しかし、今回ご紹介した「コンテンツSEO」を活用することによりSEO対策を行うことができます。
ECサイトに限らずどのようなWEBサイトでも、SEO対策はユーザーにとって便利で、価値のある情報を提供することが基本になります。
そのためには、ターゲットはどのような人で、どのようなことを知りたいのかを知っておくことがとても重要です。