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情報収集の場だった本屋の存在

ここ最近、古い友人の何人かが立て続けに本を出版しました。友人たちはそれぞれの道で頑張っていて、そこで得たノウハウなどをまとめた本を出版したわけで、なんかそんなお年頃になったんだな~と思っていたところ、最近になってクライアントの出版企画を支援するとかしないとか、そんな話も出てきまして、本のことが改めて気になった次第です。

ボクは子供のころから本屋という場所が大好きでした。何か分からないことがあれば、本屋に行って立ち読みして、気に入った本や雑誌があれば買ってくる。なにしろ今とは違いインターネットがなかった時代ですからね。情報収集はほとんど本や雑誌(まぁ、テレビもあったけど)から。あの頃、ボク達にとって本屋はとっても大事な情報収集源だったのです。

実家の近所に小さな書店がいくつかありました。雑誌やマンガを中心に取り扱っている店で、いつも立ち読みする子供たちで賑わっていました。初代ファミコンもまだ発売される前のこと。家でゲームで遊ぶということはありませんでした。立ち読みも立派な遊びの一つだったのです。

電車に乗って行くような大きな書店には、親と一緒に付いて行きました。親と行けば、お小遣いを使わなくても本ならばいつでも買ってくれたからです。

余談ですが、本屋に行くとトイレに行きたくなるという現象について気が付いたのも子供の頃でした。本屋に行く度になぜか高い頻度でお腹が痛くなるんですよね。今では割と有名な都市伝説ですが、ボクがその事に気付いたのは今からずっと前のことでした。この「書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意」に対する呼称は「青木まりこ現象」というそうな。

Wikipedia 「青木まりこ現象」

そんな本屋が崖っぷち

インターネットの発達により情報源は完全に本、雑誌からネットに移行し、書籍の販売総数が減少。その上、インターネット販売が浸透し、更に電子書籍の台頭と強烈なトリプルパンチを受け本屋はかなり苦しい状況に追い込まれています。今や崖っぷち。

書店数の推移が以下のサイトに掲載されていました。
出典:日本著者販促センター http://www.1book.co.jp/001166.html

bookstore-process

以下引用です。

1999年から 2015年までに 8,808軒の書店が減少しています。17年間の減少平均を出すと、518件になります。仮にこの推移で続くとなると、2022年には 9,861店前後になるだろうと予測できます。

うーん。16年間で40%減ですか。厳しい・・・。
もはや街の本屋さんのヒットポイントはほとんど残ってません・・・。
こんな時こそやるべきはマーケティング。
今必要なのは「本屋で本を買う理由作り」なのです。

どんな本屋さんなら買ってみたい?

書籍の流通形態が大きく変わってしまった現在では、街の本屋さんが今までと同じ業態で経営を続けていくことは難しいでしょう。今までと同じ価値しか提供できない本屋さんは、変化の波に押しつぶされるのを待つだけです。

変化の波に対応する為には、これまでとターゲットを変えていかなくてはなりません。本を購入する大多数の人はアマゾンに任せ、ニッチターゲットを狙います。ターゲットにすべきなのは、「本に囲まれているのが好き、本屋という場所にいることが好きな人達」でしょう。

品揃えも変えなくてはなりません。そもそも新刊のみを取り扱っているようだと厳しい。利益率も低くなるし、仕入れたくても仕入れられない本が出てきます。

古書ならば、仕入れは自由だし、価格も自由。
古物商免許が必要です。

そんな本屋さんが横浜にありました。BOOK APARTという本屋さんです。
「ありました」と過去形なのは、現在はこの店を閉めて、同じ横浜に移転し「三田商店」という屋号でご商売されてます。

BOOK APART時代、オープナーズに取材されていました。
http://openers.jp/interior_exterior/architecture/news_book_apart_40870.html

これからは、質のいい店員がきちんと本を選んで売り、そこで本を買う理由作りをしている。
そんな本屋さんがこれからは生き残っていくでしょう。