ECサイトの商品説明文は、リアル店舗で言えば接客担当者です。
商品の特徴を魅力的に伝える商品説明文を書くことは、優秀で経験を積んだ接客担当者を採用するのと同じことです。
それだけで売上が上がる可能性があります。
ただ、どうすれば商品の魅力を引きだし、上手な商品説明文を書けるのでしょうか?
その書き方が分らなくて困っている、ネットショップの運用担当者も多いと聞きます。
もしも書き方のコツを知っていれば、すばやく商品説明文を書けるようになり、作業時間を短縮することで他の仕事が出来る様になるし、売上アップに良い影響を与えることになるでしょう。
ということで今回は、商品の魅力や価値をユーザーに上手に伝えることのできる商品紹介文を書くノウハウについてまとめてみました。
ECサイト運用の参考になるのはもちろんですが、ネットオークションなどに出品する方にも役に立つノウハウなので是非参考にしてみて下さい。
1 売上アップにつながる商品説明文を書く三つのポイント
以下の3つのポイントに注意しながら書けば、売上アップにつながるような商品の魅力が伝わりやすい商品説明文を書くことが出来ます。
1-1 顧客視点を忘れない
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商品説明を書くにあたり、何よりも大切なことは顧客視点を忘れないこと。
これはマーケティングの基本中の基本。
「おい、今更言うな」と言われそうですが、いざ書いてみると顧客視点を忘れて売手視点のコピーになってしまうことがあります。
お客様にとってあまり関係ない売手の事情をアピールしても、お客様が商品に興味や関心をもつ可能性は低いですよね。
第三者が判断すると簡単に気付きますが、不思議と当事者では気が付かないことが多いです。
分かっていても陥りやすにミスなので注意が必要です。
あくまでも「ユーザー目線」で商品の魅力を伝える。
これ、とても大事なことです。
1-2 5つの視点で商品の魅力を引き出す
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商品説明文を書く時はいきなり書きはじめるのではなく、予め商品の魅力を整理しておくことが大事です。
- ターゲットはだれか
- ターゲットのニーズはなにか
- 商品が与えるベネフィットはなにか
- 競合商品はなにか
- 競合商品との差別化ポイントはなにか
商品の魅力を整理する為には、商品のUSPを構築しましょう。
USPとは、Unique Selling Propositionの略です。
商品独自のウリに関するメッセージのことです。
USPを設定する時に注意して欲しい5つの視点があります。
顧客視点で上記の5つのポイントについて考えてみましょう。
改めて聞かれると悩んでしまうかもしれませんね。
でも、USPがしっかり設定されていないと、商品説明文を書き始めてから行き詰ってしまいます。
この段階でしっかり考えておくことをオススメします。
1-3 商品の魅力が伝わる文章展開テンプレート
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USPを設定したら、その際に明らかにした、「ターゲット」「ターゲットのニーズ」「商品ベネフィット」「競合商品」「差別化ポイント」を入れながら、以下のテンプレートを使って文章を組み立てます。
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『この商品は、(ターゲットニーズ)な悩みで困っている、(ターゲット)向けのもので、この商品を使って(商品ベネフィット)ができます。
(競合商品)とは違い、この商品には(差別化ポイント)が携わっています。』
2 実際に書いてみよう
上のテンプレートを使用して実際に書いてみます。
仮に、つけおき無しでドロ汚れが劇的に落ちる「ドロバスターA」という洗剤があったとするとこんな感じになります。
腕白なお子さんのドロ汚れにお困りのお母さんには「ドロバスターA」がオススメです。
「ドロバスターA」は面倒で時間のかかるつけおき洗い無しでドロ汚れをきれいさっぱり落とします。
従来のドロ汚れ専用洗剤と違って、お湯に付けたり、洗濯機で洗う前のにこすり洗いも必要ありません。
シャツでも、ズボンでも、練習で汚れたユニフォームだって、「ドロバスターA」と一緒に洗濯機に入れて洗うだけ!!
3 まとめ
ECサイトの運用でやらなければいけない事は盛りだくさんに見えますが、実は以下の3つに集約されます。
- 集客:お客さんをサイトに呼ぶ
- 接客:お客さんに商品・サービスを買ってもらう
- リピート化:お客さんにまた買ってもらう
この中で、「接客」は、サイトに訪問してきたユーザーに商品を見やすく並べたり、説明をしたり、オススメを案内したりすることです。リアルの店舗と同じですね。
今回はこの「接客」の中でも特に重要な商品説明文の書き方について説明しました。
大事なのは、いきなり書きはじめるのではなく書く前にUSPを設定することです。
USPが設定できれば商品説明文はもう出来上がったと同じです。
逆に言えば、USPを設定することが出来ない商品は、そもそも顧客にとって魅力が無い商品かもしれません。