「SEOコンテンツでは、何文字くらいの記事を書かなくてはならないのですか?」 わたしたちがとてもよく聞かれる質問です。
その度に、「文字数にはあまりこだわらなくてもいいです。それよりも大事なのはユーザーが知りたいことを書くことです。」と答えますが、それだけ文字数に関して疑問がある人が多いのではないでしょうか?
そこで今回はSEOと文字数の関係や長文コンテンツのメリットを説明します。さらに、Webサイト運営者のために、上位表示されるコンテンツ制作のコツもご紹介します。
目次
1-1 Googleの文字数に関する見解
1-2 Googleの推奨するSEOとは
1-3 1.3. 上位表示されやすい文字数
2-1 共起語が自然と盛り込まれる
2-2 多様な検索キーワードで集客できる
2-4 様々なユーザーニーズに応えることができる
3-1 文字数にとらわれず、どんな情報をどれだけ入れればよいのかを考える
3-2 競合サイトを分析する
3-3 テーマは整理整頓する
3-4 冗長な文章は逆効果
3-5 コピペは百害あって一利なし
4 まとめ
SEOと文字数の関係
SEO(検索エンジン最適化)を理解するには、Google(検索エンジン)の考え方を知ることが重要です。ここではSEOと文字数の関係に関するGoogleは考えについてまとめています。
(検索エンジンは、Google以外にもYahoo!がよく利用されているのでYahoo!のことは考慮しなくていいの?という疑問がありそうですが、実はYahoo!もGoogleの仕組みを利用しています。また、検索エンジンには、マイクロソフトの開発したBing(ビング)もありますが、利用シェアが低いので考慮しなくてもよさそうです。つまり、検索エンジン対策は、Google対策のみで十分だということです。
Googleの文字数に関する見解
Googleのジョン・ミューラー氏(ウェブマスター・トレンド・アナリスト)はGoogle+のライブチャットイベントで、検索順位と文字数の関係について以下のように回答しています。
「Googleのアルゴリズムでは、検索順位を決める評価項目に、文字数は含まれていない。」 このようにGoogleはSEOと文字数には関係性がないと明言しています。
それでは、長文コンテンツが上位表示されるというのは、間違った情報なのでしょうか?
真相を確かめるために、Googleで上位表示されるコンテンツを確認しましょう。
Googleの推奨するSEOとは
Googleは質の高いコンテンツ、つまりユーザーにとって価値のある(役に立つ)コンテンツを上位表示します。Googleが推奨するコンテンツ作成のポイントは下記の通りです。
・有益で情報が豊富
・他のサイトより価値が高くて役立つ
・信頼性がある(独自の調査、引用、リンク、レビュー、証言など)
・高品質(ユニークで、個別で、質の高いもの)
・ユーザーを引き付ける
出典:Google Search Console ヘルプ
上記のポイントを満たしたコンテンツが、上位表示されやすいコンテンツであると言い換えることができます。
上位表示されやすい文字数
Googleの見解では、文字数は検索順位の直接的な評価基準にはなっていません。しかし、Googleの推奨するコンテンツ作成のポイントを満たし、ユーザーにとって価値のある情報を提供するためには、ある程度の文字数が必要になるでしょう。結果的には長文コンテンツが上位表示されやすいようです。
伝える内容にもよりますが、これまでの経験から言うと、最低でも1500文字以上は必要ではないかと思います。
つまり、「ユーザーにとって価値のある情報はある程度の文字数が必要になる。」
そのため、「ある程度文字数のあるコンテンツでないと上位表示されない。」ということです。
長文コンテンツのメリットとは
長文コンテンツのメリットについて、具体的にみていきましょう。
共起語が自然と盛り込まれる
長文コンテンツでは多くの共起語を自然と盛り込めるので、上位表示されやすくなります。
共起語とは、検索キーワードに関連性が強いキーワードのことです。共起語を多く含んだページほど情報の網羅性が高いと判断され、検索上位に表示される確率が高くなります。
例えば、ユーザーが「ダイエット + 方法」で検索した時に、ユーザーにとって価値のあるコンテンツは、ダイエットの方法を紹介したページです。共起語は、「有酸素運動」や「筋力トレーニング」、「食事制限」などが考えられます。ダイエットしたいユーザーにとって、「有酸素運動」だけを扱っているコンテンツよりも「筋力トレーニング」や「食事制限」までカバーしているコンテンツの方が情報が網羅されていて役に立つ検索エンジンは判断します。
このように共起語が多く含まれると、ユーザーにとって役に立つコンテンツになるのです。長文コンテンツは、自然と共起語が多く含まれるようになる傾向があるので、結果として上位表示されやすくなるのです。
多様な検索キーワードで集客できる
文字数が多いページは、多種多様な検索キーワードでヒットする可能性が高まります。
例えば、ダイエットサプリメントの商品Aを販売するサイトで、商品Aの説明だけでなく、商品Aと商品Bの比較コンテンツを盛り込んだとします。すると、「ダイエットサプリメント 比較」や「ダイエットサプリメント 商品B」のキーワードで検索したユーザーも集客できるようになる可能性があります。さらに、「比較」や「具体的な商品名」のようなキーワードは、購入意欲の高いユーザーが検索する場合が多く、売上に結びつきやすい傾向があります。
様々なユーザーニーズに応えることができる
長文コンテンツには、ユーザーが知りたい情報を網羅的に入れることができ、さらに他サイトにはない独自の情報も含めることができます。ユーザーが知りたい様々なことに応えることができるのです。短いあっさりしたコンテンツには無い、詳しい情報を載せることができます。これはGoogleの推奨するコンテンツ作成のポイントに合致していますね。
このようなページは、ユーザーの役に立つと評価され、その結果上位表示されやすくなります。
上位表示されるコンテンツを作るコツ
長文コンテンツが上位表示されやすいということを踏まえ、実際のコンテンツ制作に活かせる具体的なコツをご紹介します。
文字数にとらわれず、どんな情報をどれだけ入れればよいのかを考える
伝える内容にもよりますが、SEOを考慮した場合、最低でも1500文字以上の情報量が必要だと思います。そうは言っても、文字数にあまりとらわれ過ぎない方がいいでしょう。
必要な文字量は、ユーザーが何を知りたいかによって決まります。どんな情報をユーザーが求めているのか考えましょう。大切なことは、ユーザーに役立つ情報を過不足なく網羅することです。その結果、文字数が決まります。
競合サイトを分析する
コンテンツを作成するときは、実際にGoogleでキーワードを検索して、上位に表示されているサイトを確認しましょう。検索キーワードに対して、どのくらいの情報を提供すれば良いのか参考になります。
上位表示されるコンテンツを作るためには、既に上位表示されているサイトよりも、さらに有益なコンテンツを作る必要があります。競合サイトを分析するときは、分析ツールなどで機械的に文字数をカウントするのではなく、コンテンツの内容や説明の仕方などを自分の目で見てしっかりと把握しておきましょう。
テーマは整理整頓する
情報量が多すぎることも問題です。ユーザーにとって読みづらく、分かりにくくなってしまいます。そうなると離脱率が高くなり評価が下がります。
一部のユーザーが知りたい情報や異なるテーマは、他のページに分けることでユーザーにとって便利になり、結果として上位表示されやすくなるでしょう。
冗長な文章は逆効果
読者に負担のかからないように、すっと入ってくる文章を書くことが大事です。回りくどい表現は避けましょう。
コピペは百害あって一利なし
コンテンツの情報量を増やそうとして、競合のサイトからコピペするのは絶対にやめましょう。Googleは情報の独自性を評価しています。情報の盗用はGoogleからペナルティーを課され、上位表示されなくなります。そればかりではなく、悪質なコピペは訴訟問題になってしまう可能性もあります。
出典を明らかにして引用したり、リンクを貼ったりするようにしましょう。
まとめ
今回は、SEOと文字数の関係について説明しました。長文コンテンツはユーザーにとって価値のある情報を提供しやすいので、上位表示される可能性が高くなります。
最近のWEBマーケティング業界では、Googleが検索表示のアルゴリズムを変更する度に、大きなニュースとして取り上げられています。その度に検索順位に変動があって、一喜一憂しています。しかし、Googleがユーザーにとって有益なコンテンツを上位表示するという方向性は、これまでも、そしてこれからも変わらないと考えられます。SEOの小手先のテクニックに頼ると、Googleアップデートの度に順位変動に怯えることになってしまいます。ユーザーを第一に考えてコンテンツを制作することこそが、一番確実なSEO施策といえます。