クライアントや代理店とコンテンツ制作の打ち合わせをしていると、コンテンツに対して「ハラハラドキドキ感を求められる」ことが時々あります。

結構多くの人が、小説のようにワクワクしながら読み進められるWEBコンテンツが必要だと思っているからですが、ボクはそうは思いません。なぜかと言えば、WEBユーザーが求めているのは、ハラハラドキドキすることではなく、知りたい情報です。

つまり、WEBコンテンツには、ユーザーが知りたいことが、網羅的にわかりやすく書かれていればいいのです。

そこで今回は、どうすれば分かりやすいWEBコンテンツを作ることができるのか、その文章の書き方についてまとめてみました。

それでは行きますっ!

WEBユーザーはわかりやすい文章を望んでいる

WEBユーザーは自分の知りたいことを調べるために検索し、サイトを訪れます。訪れたサイトに知りたいことがなければ、そこを去り、また新しいサイトを見付けて訪問します。この一連の行動は自分の知りたかった情報が見つかるまで続けられます。

つまり、WEBユーザーがコンテンツに求めているものは、スリルではなく、わかりやすく書かれた情報です。そのため、WEBコンテンツにハラハラドキドキ感はいりません。

でも、ハラハラドキドキするコンテンツは最後まで読んでもらえるでしょ?

確かにすごく面白くて先が知りたくなり、ハラハラドキドキしながらどんどん読み進めてしまうようなコンテンツであれば、最後まで読んでくれる人が多くなると思います。

でも、自分がインターネットを利用している時のことを思い出してみてください。少しでも早く探している情報を手に入れたいと思っていませんか? そんなとき、ハラハラドキドキするけど知りたいことが一向にでてこないコンテンツをわざわざ読まないですよね。

マーケティングを実行するときに大事な心構えのひとつに、「自分のやりたいことをやらない」があります。大切なのは顧客目線。顧客が好きだったり、よいと思ったりすることが重要で、自分がやりたいかどうかにとらわれちゃダメです。

わかりやすい文章を書く7つのコツ

ここではわかりやすい文章を書くコツについて説明します。
あれこれ考えてみたんですが、7つにまとめられました
マジックナンバー7ですね。

文章展開を考える

WEBコンテンツの文章展開で大事なのは、ユーザーが知りたい情報を先に伝えること。つまり「結論 → 理由」の順番にするとよいです。論文と同じですね。

ロジカルな文章

文章展開を考えるときに、「結論 → 理由」の順番にするとよいと説明しました。このとき、理由と結論の関係がロジカルに説明できるかどうかが大切。ロジカルでない文章を読んでも、頭の中が「?」でいっぱいになるだけ。分かりやすい文章とはロジカルな文章なのです。

できるだけシンプルに

できる限りシンプルな文章の方がわかりやすくなります。

    (誤)サイトユーザーが知りたいことは何かを考えて、コンテンツを作ることが大事なのです。

    (正)サイトユーザーが知りたいことを考えてコンテンツを作るのが大事です。

指示代名詞はなるべく使わない

WEBコンテンツは飛ばし読みされるため、途中から読んでも意味がわかるように作りましょう。指示代名詞を多用して「その方法」などと書くと、途中から読んだ人はどういう意味かわかりません。指示代名詞はなるべく使わないようにしましょう。

係り受けの距離を考えよう

主語と述語など、係り受けの距離を近くした方がわかりやすい文章になります。

    (誤)私は、WEBサイトの情報は、知りたいことをわかりやすく伝えるために作られるべきだと思います。

    (正)WEBサイトの情報は、知りたいことをわかりやすく伝えるために作られるべきだと、私は思います。

頭を重くする

日本語は英語と反対に、頭を重くした方がわかりやすい文章になります。

    (誤)戦後の混乱期の下町で、私の母は昭和21年に生まれた。

    (正)昭和21年、戦後の混乱期の下町で私の母は生まれた。

漢字の使用率を適切にする

漢字使用率は20%から40%程度がよいと言われています。少なすぎると簡単すぎて幼い文章に、多すぎると固くて難解な文章になります。
実は、この文章の漢字使用率は19%です。読みやすい部類の文章になると思います。